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交換物語:PAGE5

世の中で一番危険な人間とはどんな人間だろう・・・。

ヤンキー、や○ざ、○○○○をした○○○○、気○い、死を覚悟した人・・・・

などではなく、それよりも「まとも」な人間だろう。



それは、出会うべくして出会った悪魔と悪魔。



東京都○○区 区役所 16時56分

カタカタカタカタカタカタ・・・、カタタタ・・・、カタンッ!

軽快なリズムでキーボードが打たれて行く。

「よし!出来た!」

腕時計に目をやると16時58分、退社時間までまだ2分ある。

男はパソコンの電源を落とし、机の上を整頓する。

「ちょっと早いけどキリがいいし帰るとするか・・・いいですか、主任?」

「・・・・・・・・・」

俯いたまま返事がない。

「・・・しかたないか・・」

イスに座り直し時間を待つ。

ガアアアア・・・入り口ドアが開き若い女性が駆け込んできた。

「すいませ~んっまだ大丈夫で、す・・・・・・・・・・・・・きゃああああああああっっっっっ!!!!」

室内に女性の声が響き渡る。

「なっ・・・、なっ・・・、なっ・・・、なっ・・・」

 言葉が出てこない。

女性の目に飛び込んで来たのは、床に広がった大量の血の海と、

そこら中にぶちまけられた臓物、そしてその中にぽつんと立つ男だった。

異常なこの状況の中平然と立つ男、こいつが犯人に違いなかった。


・・・しかしこの血の海の中、一滴の返り血も浴びずどうやったのか・・・。

それに殺害されたであろう他の職員は切り傷一つなく、

机にうつぶせて寝ているように見える。

何かのイベント・・・・??

だが部屋に充満する血の臭いと生臭い臭いにやられ、体は震え嘔吐する女性。

「大丈夫ですか?」

「・・・ゲホっ・・・ゲホッ・・・こ、・・ゲホ・・・こないで・・・」

震える足を必死に引きずりながら、外へ出ようと扉へ後ずさる。

カロロン・・・・・・・

乾いた音が響いた瞬間女性の目線は急に下がった。

膝を打ち付け激痛が走る。

訳が分からず痛みの方へ目を向けると、

膝から下がぐにゃぐにゃになり自分の膝で足の甲を押しつぶしている。

目の前には自分の物だろう膝から下の足の骨転がっている。

「・・・・い・・・いや・・・あ・・ああああああああ・・・・」

「おもしろいでしょ!」カウンターに男が立つ。

恐怖と理解不能訳で混乱し始める女性。

「・・・いやああ・・・やめてええ・・・!!」

「うん、わかってるよ!怖いよね!痛いよね!大丈夫、理解しているよ!」

腕だけで逃げようとするが、こんどは肘から下の骨がなくなり顔面を床に強打した。

「うん、理解した・・お前の言う事が本当ならもう隠す必要もないって事だな」

「・・・え・・・?」

「君に言ってるんじゃないよ、理解してくれ」

降りて来た男は女性を足でひっくり返し仰向けにする。

「さて次はどうしようか・・・」

手を掲げ振り下ろそうとした時終業チャイムがなった。

「おっと、時間だ時間!残念! みなさんお世話になりました!さようなら!」

6名の無くなった職員に頭をさげその場を後にした。

「はっ・・・はっ・・・た、助かった・・・・の??」

女性は気絶していく中で、確かに男の体に巻き付いた大きな蛇を見た。




釜山 禊(かまやま みそぎ)32歳 

愛想がよく誰からも好かれ信頼のおけるまじめな人物だった。

時間に厳しく規則を守り年上を敬い人らしい人生を生きて来た。

回りから見ればごく真面目で、又と見ない「まとも」な人物。

そう、「まとも」なのだ。何においても「まとも」。

何がいけない事で何がいい事なのか理解した上で実行してきた。

計43人(今日含め49人)の人間を殺し平然と生きてこられたのも、まともさ

があったからこそと言えるだろう。殺人はいけない、なら見つからなければいい。

善意でも悪意でもない感情をもち異常とも思えるほどの「まとも」さ、を

もった男が、卵から産まれた悪魔と出会うべくして出会った日であった。






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テーマ : 自作連載小説
ジャンル : 小説・文学

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